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神奈川のありんこ練習会が「楽しい柔道あそび体験会」を開催

2023年4月2日、神奈川県横浜市で、ありんこ練習会が世界自閉症啓発デーに関連して柔道体験イベントを開催しました。その様子を遠藤恵一先生に伺います。

司会:発達障害と柔道に関心を持ったきっかけはどのようなものでしょうか。

遠藤:私は中学校の教員をしていて、柔道部の顧問であり、特別支援学級の担任もしております。発達に凸凹のある子供達が柔道をすることで成長する様子を間近で見てきました。そのことがきっかけになっています。

司会:発達障害と柔道指導に関する講習会について教えてください。

遠藤:2023年3月26日、横浜市で、発達が気になる子が輝く柔道指導法ワークショップをjudo3.0と協力して開催しました。発達障害における身体の不器用さ、子供に指導するときのABA(応用行動分析)の考え方などについて理解を深め、他の参加者との情報交換であっという間に時間が過ぎました。

また、発達障害と柔道指導というテーマに関心が高い指導者が身近にあまりいなかったのですが、この場では東京や神奈川から柔道の先生が参加されており、このテーマで頑張ろうと思っている方々と実際に会えたことがとても心強く感じ、コツコツと広げていくことが大事だと感じました。

司会:どのようなイベントだったのでしょうか。

遠藤:毎月1回、誰でも参加することができる柔道練習会「ありんこ練習会」を開催しています。子供から大人まで、また、ブラジリアン柔術などの他競技の経験者も参加してます。

今回は世界自閉症啓発デーの啓発イベントとして、発達に凹凸がある子供たちを積極的に受け入れるため、地域にチラシを配って参加者を募りました。

その結果、小学校の特別支援学級に通っている子供など、柔道未経験の子たち4名が新たに参加してくれました。いつも参加しているメンバーと新たに参加した4名で楽しく身体を動かしました。

最初に、「猛獣狩り」というゲームを柔道アレンジで行い、お互いにコミュニケーションを取る機会を設けました。その後、指導者の動きをミラーリングしたり、2人1組でミラーリングを行うゲームを行ったところ、盛り上がりました。

その後、帯取りゲームや抑え込みを返すゲームを行ったり、新たに参加した子供達が経験者を柔道の投げ技で投げたりして、柔道の面白さを体感してもらいました。

また、三重県で「黒帯助産師」として子供の人権と性教育の活動している瀬古里美先生がありんこ練習会に参加してくださったので、瀬古先生から講義をいただき、プライベートゾーンの大切さなどについて学ぶことができました。

司会:振り返って、イベントはいかがでしたか。

遠藤:参加した子供たちは楽しく身体を動かしており、その後、ある保護者から連絡があり、家でも受け身の練習や投げ技の練習をしていたそうです。今後も月1回のペースで練習会を開催していきたいと考えています。

遠藤恵一先生インタビュー動画

世界自閉症啓発デー記念ライブ配信より抜粋
  • 1.なぜ柔道指導者が発達障害に関心を持ったのか?
  • 2.柔道体験会を実施した感想
  • 3発達障害に関する指導者講習を実施した感想

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