北海道釧路市で釧路旭町柔道少年団が世界自閉症啓発デーイベントを実施
北海道釧路市の釧路旭町柔道少年団は、2024年3月31日、世界自閉症啓発デーを記念したイベントを行いました。以下、釧路旭町柔道少年団の佐藤康弘先生による実施報告です。
宣伝について
釧路旭町柔道少年団の佐藤です。私たちは3月31日にイベントを行いましたが、かなり時間をかけてPR活動を行いました。1ヶ月半前にチラシの原案を作り、印刷を発注して、1ヶ月前にはチラシの配布を終えました。
配布先は、市役所を通じて、市内の児童館・児童センター21か所、保育園32か所に、教育委員会を通じて、特別支援学級のある小学校25校、そして、公民館・図書館・子育て支援センター・児童発達センターなどの市内の公共施設です。
200枚のチラシを配布して、申込の電話を待っていたのですが、全然電話が鳴らない。途中でjudo3.0の酒井さんに「今回は誰も来ないかもしれません」と話したのですが、酒井さんから「チラシを通して発信するだけで価値があるんですよ」と言われました。
その後、北海道新聞が取材をしてくださり新聞に掲載されました。また、イベント前日の3月30日に、地元の自閉症協会の釧路分会さまが主催するイベントに協力して、少年団の子供とチラシを配りました。
その前日、FM釧路から取材申込があったのですが、この30日の釧路分会様のイベント会場から、FM釧路に生放送で出演しました。そのとき、柔道が発達が気になるお子さんに役に立ちます、というPRと共に、釧路分会さまのイベントを紹介しました。この日はチラシを100枚増刷して、会場であるイオンのなかで配布しました。
当日の様子
家に帰りましたが、あいかわらずイベント参加の電話はありません。参加者がいないまま当日を迎えると思い、少年団のお母さんや子供たちに「明日は来なくていい」と連絡をして、当日、私ともう1人の2人で、会場の道場で待っていました。
30分経って誰も来ないので帰ろうとしたとき、なんと3歳の子供さんと両親が顔を出してくれました。よく来てくださいましたと、バランスボールなどを用意していたので遊んでいただいている間に、また、お子さんとお母さんが来てくれました。
実施した感想
そのお母さんはなんとイオンでチラシを見て、「柔道でこんなこともやってるんだ」と思って半信半疑で来たそうです。お母さんが「うちの子は自閉症なんです」と教えてくださったのですが、「最後の最後まで諦めずにPRをしてようやく必要とする人に情報を伝えることができた。私たちの取り組みは報われた」という思い出に残るイベントでした。